4ドアセダンとステーションワゴンから始まったクラウン

トヨタクラウンは日本を代表する高級乗用車です。

初代モデルが登場したのは1955年のことで、4ドアセダンと4ドアステーションワゴンの2種類のボディ形状がありました。社内デザインであるボディデザインはアメリカ車の影響を受けつつも、「だるま」のような曲面を多く使ったユニークなデザインで、観音開きのリアドアが特徴的でした。

エンジンは最高出力48馬力、排気量は1,453 ccの水冷直列4気筒OHVのR型が搭載され、トランスミッションは3速のマニュアルミッション、サスペンションは、日本の舗装がまだ行き届いていない道路事情を考慮して、フロントはコイルスプリングによるダブルウィッシュボーン式の独立懸架を採用しましたが、リヤは固定車軸方式が採用されています。駆動方式はFR、最高速度は公称100 km/hを達成していました。

現行型クラウンは14代目になり、2012年に登場しました。

ロイヤルサルーンシリーズとアスリートシリーズの2構成となっているのは前モデルと同様ですが、ロイヤルサルーンシリーズの最上級グレードである「ロイヤルサルーンG」に搭載されるエンジンは、28年間にあたって続いた3.0Lから203馬力を発生する4GR-FSE型 2.5L D-4直噴V6エンジンにサイズダウンされました。Dual VVT-iと組み合わせられ、デュアルメインマフラーなどの採用もあって、非常にレスポンスに優れたエンジンとなっています。

アスリートシリーズで注目は、最高出力235馬力を発生する8AR-FTS型 2.0Lターボエンジンを搭載したモデルで、低回転から高回転まで、どの回転域でも高トルクをキープすることができるのが特徴です。気持ちのよい加速フィールは、ドカンと来るターボとは違い、とても滑らかです。燃費も13.4km/Lと低燃費を実現しています。

また、ロイヤルサルーンシリーズにも、アスリートシリーズにもハイブリッドが設定されています。エンジンは前モデルの排気量を2GR-FSE型3.5L ら2.5Lにダウンサイジングされました。このエンジンはカムリに使用されている2AR-FXE型エンジンをもとにして、新しい直噴技術である「D-4S」を用いて直噴化しています。さらに300N・mという最大トルクをもつモーターと組み合わせることで、3.0Lエンジンに匹敵する動力性能を得ています。JC08モード燃費は、23.2km/Lに向上しています。